23 Jan 2018

動画「The Raiders March」

2017年の末に行ったアンサンブル・コンサートから、「The Raiders March」の動画です。この曲が使われたインディ・ジョーンズ、レイダース/失われたアーク《聖櫃》は81年の映画、テレビでも頻繁に再放送されていたように思いますが、何度見てもその音楽とともに、未知なる世界への冒険心をくすぐられたものです。中学生の男子生徒にこの曲が弾いてみたいと言われた時には、いまでもこどもたちに見られているのだなあと感慨がありました。しかし実は2012年にルーカスフィルムはウォルト・ディズニー・スタジオの傘下になっているようで、今ではディズニーランドでも音楽が流れているそうです。その生徒も、どうもそこからのつながりで知った様です。

作曲はジョン・ウィリアムズ。中間部を削った、鍵盤ハーモニカ2パート+ピアノのシンプルなアレンジです。


16 Jan 2018

セオリー試験の内容変更について (2018)

セオリーの過去問題は2006年から持っていますが、順に見ていると年を下る毎にセオリーの試験内容はだんだん単純に、簡単になっているようです。実はこのような傾向はセオリーだけではなく楽器の試験も同じ様です。今よりも昔のレパートリーの方が難易度は高く設定されていたように思えます。このように単純にしていく真意は推測するより他はありませんが、教育的な理由というよりはビジネス的な理由を疑います。

さて、セオリーのグレード5の2018年度の変更が発表されています(参照:What’s changing and when)。今回の主な内容的変更としては、下記のようなものが挙げられます。

・音楽用語と音楽記号の問題が選択制になる
・音程の質問形式が単純化
・質問7(ケーデンスポイントでの和音)の形式が単純化(和音の記述にはローマ数字のみを使用)
・メロディライティング、ワードセッティングの質問、 SATB short/open scoreの質問が削除

このなかでも最も大きな変更としては、最後の「作曲」の削除ではないでしょうか。今まで作曲がこのセオリーのシラバスの、あるいはこの音楽教育の体系の一つの要であり、また、日本の多くの教育法との一つ大きな差異であったと思っていたのですが、消されてしまいました。一応グレード6−8には残されているとはいえ、グレード5でストップする生徒も多いので、これで日本の教育と同じように全く作曲に触れることも無く進んでいくことが事実上可能になりました。コードの部分を除けばおそらく日本の楽典以下のレベルに落ちたと言えるでしょう。残念なことですが仕方ありません。試験では他の項目の比重が上がるため、パスしやすくなったとは必ずしも言えませんが、生徒が必要とされる領域は確実に狭くなりました。おそらくいくつかの項目はそのうちにテキストブックからも削除され、目に触れることもなくなるでしょう。少なくとも自分の生徒には単なるテスト対策ではない、出来るだけ包括的で、意味のある知識を与えられるよう指導して行きたいと思います。

7 Jan 2018

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

OTONOKI音楽教室をはじめてから、今年で10年目となりました。最初は2人の生徒とはじめた、本当にちいさなピアノ教室でしたが、有り難いことに毎年少しづつお問い合わせも増えました。10年前には、この教室からこんなに沢山のつながりがうまれるとは想像もできませんでした。

4歳から受け持っている生徒も今ではすっかり大きくなり、振り返ると生徒たちの成長に驚かされます。この間、日本に本帰国された生徒から年賀状を頂きましたが、いまでも音楽を続けられているという話を聞き、本当にうれしく思います。

今年は発表会やクリスマス会など以外にも、色々な楽しいイベントを企画できたらなと考えております。今年も皆様にとって充実した年になるよう、私たちも一生懸命努力してレッスンを行っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 

Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室

10 Dec 2017

Music Picnic アンサンブルコンサート in 2017

今年も毎年恒例になっている、クリスマスコンサートが終了しました。前回年長すぎたという反省から、前回より曲目を減らしてコンパクトにしました。

プログラムに含まれる曲には、選ばれる理由や過程があり、それぞれの曲について色々な思いがありました。今回、個人的に(小嵐)、特に面白かった/感慨深かったのは、

  • 小学生のお友達同士によるウクレレ+ピアノの二重奏(意外とこういう編成での演奏がありません。あと、ウクレレの子ははじめてまだ1年、よくがんばりました)
  • 双子ちゃんと私達のリベルタンゴ(双子ちゃんはこの企画を初めた最初の年、2013年から参加していますが、随分うまく、たのもしくもなりました!)
  • モーツァルトのソナタ(4年間一度の休みなく通われましたが、受験勉強に専念するため、今回が最後の演奏になりました。難しい曲でしたが、とてもよい演奏でした)
  • 中学生の男子達のガッツある鍵盤ハーモニカ合奏(小学生の吹く鍵盤ハーモニカとは違ったパワーがありました)
  • 総勢10人でのウクレレ+ギター合奏(大勢で出す音には独特の味わいがありました)
  • 鍵盤ハーモニカ9人でのDance of the Yao People(実は15年くらい前から弾いてみたかった曲ですが、なかなか機会がなく、今回初編曲で初演奏です。皆さまお忙しい中、練習時間の確保も大変でしたが、なんとか形になりました)

などです。皆さまはいかがでしたでしょうか。

今回はじめての会場で色々と不安がありましたが、みなさまのご協力で大変スムーズに進行することができ、時間内に終わることができました。ひとつのコンサートをつくるのは私たちの力だけでは決して出来ません。お手伝い頂いた皆さまに大変感謝しております。来年もさらなるおもしろい企画を立てていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。



プログラム:

Part I
  1. ちょうちょう (B×3)
  2. サンタがまちにやってくる – J. F. Coots & H. Gillespie (Vo×3, P)
  3. Allegretto – J. B. Vanhal (P solo)
  4. Waltz in A – A. Zilinskis (P solo)
  5. 楽しき農夫 — R. Schumann (P solo)
  6. 風の通りみち – J. Hisaishi (U, P)
  7. ポル・ウナ・カベサ – C. Gardel (Vn, P)
  8. Concert in G minor — A. Vivaldi (Vn, P)
  9. アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク  — W. A. Mozart (Fl, Vc)
  10. Under the Sea – A. Menken (Mel×6, U, Ca)
  11. 夢をかなえてドラえもん – K. Kurosu (Mel×4, P, Ca)
  12. 赤鼻のトナカイ — J. Marks (Mel×6, U, P)
  13. アメージング・グレース — Anonymous (Fl, Vn, U×2, Mel×5, Gt, Vc, P)

Part II
  1. Let It Snow! — J. Styne (Vo+P)
  2. Sonata K. 545 – W. A. Mozart (P solo)
  3. 子犬のワルツ – F. Chopin (P solo)
  4. ジムノペディ — E. Satie (P solo)
  5. 待つわ – T. Okamura (Vo×2, Gt, P)
  6. ひまわりの約束 — M. Hata (Fl, Gt, P)
  7. リベルタンゴ — A. Piazzolla (Fl, Mel, G, Vc)
  8. レイダース・マーチ – J. Williams (Mel×6, P)
  9. ラ・クンパルシータ – G. M. Rodriguez (U×2, Gt×8)
  10. 荒野の果てに – J. Chadwick (U×2, Gt×8)
  11. Dance of the Yao People — Liu Tieshan and Mao Yuan (Mel×9)

B= メロディベル, Mel=鍵盤ハーモニカ, P=ピアノ, Gt=ギター, Vn=バイオリン, Vc=チェロ, Vo=歌, U=ウクレレ, Ca=カホン, Fl=フルート

29 Nov 2017

普通のことができること


12月に行うアンサンブルのコンサートに向けて、その準備に忙しくしています。最近アンサンブルの指導をしていて、よく指摘しているなと思うのは「リズム」です。指摘するのは、特に複雑なリズムパターンについてではなく、どちらかというと単純に見える(4分音符や8分音符で構成されるような)リズムパターンです。あまりに基本的で簡単そうに見えるためか、あまり注意して練習されないのかもしれません。一人でひいている時は良いのですが、皆で合わせてみると各自のタイム感の差によってバラバラになってしまいます。

このようなリズムや、テンポキープに関するトレーニングには、よく言われるようにメトロノームを使って練習するのが良いでしょう。しかし、ただ使うだけでは良くならない事もあります。メトロノームの音を聞いて音を出して合わせているのでは、発音が遅れてしまいますし、自分の内部に安定した拍節感覚を作って行くことができません。そういう場合はメトロノームの使い方にひと工夫する必要があります。それについては長くなるので別の機会にいたしましょう。


アンサンブルの話題に関連してもう一つ、以前伴奏についての記事(伴奏は無駄?)を書きましたが、合奏において伴奏パートというのは、主旋律パート以上に大事だと思われることがあります。伴奏が安定しているからこそ、旋律パートは自在に歌い、表現することができるからです。そのような大事なパートを任せられるのは、何より普通のことが普通にできる人です。特別な技術はほとんど必要ありません。それよりも、前述のような基本的なリズムパターン等を正しく弾くことが出来る、弾きながら他人の音を聞くことが出来る、そういう事が大切です。実際、今までいろいろな生徒を見てきましたが、そういう事ができている人、そういう事をしっかり考えて練習してきた人というのは、長年やっている方の中でさえも、意外とあまりいないようです。そういう意味で、基本のできている人というのは、誰からも重宝されるでしょう。


ロンドンで一緒に音楽を楽しみませんか? — Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室<

14 Nov 2017

鍵盤ハーモニカによる「鐘のキャロル」

ウクライナのキャロル「Shchedryk」の動画をYoutubeのチャンネルにアップロードしました。「Shchedryk」 は日本ではあまり耳にしない気がしますが、「Carol of the Bells」というタイトルで英語圏を中心に、世界的に人気のある楽曲です。音の木音楽教室の2016年の冬のコンサートで、生徒を中心に、こどもとおとなの12人が鍵盤ハーモニカで演奏しました。美しい曲ですので、是非聞いてみてください。



尚、スコアがこちらのサイトからPDFで買えるようになっています。演奏の難易度自体は高くありませんので、是非ピアノ教室や学校などで、人を集めてチャレンジしてみてください。パート数は4つですが、出来るだけ人数が多いほうが面白くなると思います。



一緒に音楽を楽しみましょう — Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室

12 Nov 2017

伴奏は無駄?

伴奏が独奏に比べて軽視されているという事があるようです。とある生徒から、日本の音楽教室で習っていた先生に、伴奏など時間の無駄だからやってはいけないと教えられていたと聞き、そんな考え方が世の中にはあるのかと驚いていたのですが、ギタリストの福田進一さんも同じような事があると仰っておられました。



少なくともヨーロッパでは伴奏が格下であるような話は聞いたことはありません。ヨーロッパの普通の音楽大学には伴奏法のクラスがあるだけでなく、伴奏科という専門のコースが設置されています。

ギタリストやピアニストと言うと、何故かソリストのようなものを直ぐに想像されるようなのですが、実際の音楽の仕事としては、ソリストよりも伴奏者としての仕事の方が圧倒的に多いのです。和声を出せる楽器としては当然の需要でしょう。仕事をした人ならわかりますが、多く場合、ソロばかりの仕事の機会はそれほど多くありません。ですから、もし伴奏が出来ない、人と合わせられないとしたら、これはピアニスト・ギタリストとしては致命的といえます。いつも、ひとりぼっちで演奏することになるでしょう。

ソロ演奏ができるのに伴奏が出来ない人などいるのかと疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、事実、音楽大学を卒業していても、独奏しかしてこなかった人の中には、他人と演奏が全く出来ない方がいらっしゃいます。指はもちろん動くのですが、人と同じテンポで弾けない、テンポを一定に保つ事ができない、他人の音を聞いて合わせることが出来ない等などの問題を抱えているのです。大学を出るような段階に来てしまっていれば、残念ながらもう手遅れです。

ピアノやギターの学習の過程では、残念ながらどうしても一人ぼっちの音楽になりがちです。その問題を解決するために、音の木音楽教室ではアンサンブルのコンサートを企画して、他人と演奏する機会を作ってきました。そこで体験できるのはごく基本的な内容なのですが、その基本的な事こそが非常に重要だと考えています。

もしも機会があるならば、積極的に伴奏を買って出たり、他人と演奏するのはとても良い事だと思います。そこで色々なことを学べるならば、それが独奏にも良い方向に影響するでしょう。

一緒に音楽を学びませんか? — Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室