2016/11/22

アンサンブル・コンサートに向けて

12月に恒例となっているアンサンブル・コンサートに向けて、私達も出演者の生徒たちも準備中です。このアンサンブル企画も、2013年にはじめて以来、今回で4度目となりました。最初の会から思い起こしてみると、生徒の帰国や転勤などによって、参加者も入れ替わり、内容も少しづつ変化してきました。初回はほとんどの参加者がピアノの生徒でしたが、今ではずいぶんギターやウクレレの参加者も増えましたし、最初は子供だけだったのが、大人の参加者もずいぶん増え、今では子供よりもむしろ大人のかたのほうが、積極的に参加されているように思えます。独奏とは違って、他の人と一緒に音楽を作る機会を持つことは、大人になるほど実現がむずかしいものなのかもしれません。みんなそれぞれが違った理由や立場でロンドンにいて、普段はまったく接点もなく過ごしていますが、そのような人たちが音楽を介して一同に集まり、いっしょに演奏ができるというのは何はともあれ面白いことだなと思います。

— Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)

2016/11/02

Sunday Afternoon Concert 2 終了

北ロンドン・フィンチリーのカフェにて今回二回目となるアフタヌーンティーコンサートを行いました。今回もお忙しい中足を運んでくださった方、どうもありがとうございました。

今回お客様の中にインドのゴア出身のピアニストの方が遊びにいらっしゃっていたのですが、彼女とのお話のいくつかが印象にのこりました。彼女が子供の頃(おそらく5・60年程前でしょうか)、お父さんが日本に出張に行った際に、当時インドにはなかった鍵盤ハーモニカを見つけて、お土産に持って帰ってきたそうです。世の中にはこんな楽器があるのかと当時興味深く思っていたけれど、実際に誰かがそれを使って音楽をするのを聴いたのは、それから数十年来、じつは今回の私達のコンサートがはじめてだということだったそうで、とても喜んで頂けたようです。また、私たちは毎回のコンサートで、地理的に歴史的に、あるいは様式的に、出来るかぎり多様なレパートリーからプログラムを組むように心がけてきましたが、そのようなプログラムが彼女が若い頃に聴き育った、多文化なゴアという都市の、様々な音楽が混じり合ったシーンを想起し、そういう意味でも楽しかったとも仰って頂けました。

セットリスト:
  1. Canzon I “Spritata” — Giovanni Gabrieli (M×3)
  2. Come Again — John Dowland (Vo, M, G)
  3. Fine Knacks for Ladies — John Dowland (Vo, M, G)
  4. Thirsis — Thomas Morley (M×3)
  5. Good Morrow, Fayre Ladies — Thomas Morley (M×3)
  6. Jangi — Uzeyir Hajibeyov (M, G)
  7. 死んだ男の残したものは — Toru Takemitsu (Vo, M, G)
  8. うたうだけ — Toru Takemitsu (Vo, M, G)
  1. Donauwellen — Iosif Ivanovici  (M×3)
  2. My Dearest Dear — Ivor Novello (Vo, M, G)
  3. Vilia — Franz Lehár (Vo, M, G)
  4. 人生のメリーゴーランド — Jo Hisaishi (M×3)
  5. Two pieces on Azerbaijani Folkrolic Materials — Musa Mirzayev (M, G)
  6. Pastorale — Igor Stravinsky (Vo, M, G)
  7. De Los Alamos Vengo, Madre — Joaquin Rodrigo (Vo, M, G)
M=メロディカ(鍵盤ハーモニカ), G=ギター, Vo=歌(メゾソプラノ)

出演者:
  • Viola da Cunha (メゾソプラノ)
  • Ayumi Toyama (鍵盤ハーモニカ)
  • Ryusuke Koarashi (鍵盤ハーモニカ・ギター)
  • Satomi Hori (鍵盤ハーモニカ)
  • Maiko Ariizumi (鍵盤ハーモニカ)

Otonoki Music School 音の木ピアノ&ギター・ウクレレ教室 (ロンドン)